読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

活字中毒者の偏見

10数年前の話なんだけどね。

「スターのお宅拝見」なる番組に、阪神タイ
ガースの今岡誠の新築した家が紹介されたの。
キレイな嫁とワンパク盛りの一人息子(当時
5歳くらい)が住む家は、モダンなヨーロピア
ンスタイルで、家具や調度品にも拘りがある
そうな。
しかし、何か違和感があるのよ。
簡単に言ってしまえば分譲マンションのモデ
ルルームといいますか、部屋の中に生活感や
生活臭の類のものが一切ないの。高級ホテル
のスィートルームに荷物を持たない親子三人
が居心地悪そうにちょこんと座っている…み
たいな感じとでも言えばよいのかなぁ。
ホント見事に何もない部屋なのね。高級そう
なソファーにこれまた派手なテーブルに椅子、
以上みたいな。シンプル・イズ・ベストなん
だろうけど、果たしてそれが居心地の良さな
のか甚だ疑問に思えたのだよ。

ワタクシの姉が大変な変わり者でして、所有
する書籍が数千点、いやそれ以上かも。
彼女が家を新築する際、蔵書を置くスペース
から設計したらしいの。旦那は部屋に余計な
物を置きたくないシンプル派なので、猛烈に
反対したらしいけど、株ころがしでひと山当
てた姉が新築資金の殆どを用意したので、旦
那の意見は軽くあしらわれたみたい。
家が完成した頃、祝いの品を届けたのだけど
蔵書部屋から本が溢れ、玄関先や階段廊下に
も本が平積みされていて改めて驚いたのだわ。

おかしな話をするようでなんですが、
仮に今自分に恋人(彼女)がいたとします。
もし10歳年が若ければ、隙あらば宿泊1万円
休憩5千円のような怪しい場所に連れ込み、
怪しい行為に及ぶ…なんてのが自然の摂理
でも言いましょうか、そんなことを考えるの
だろうけど、本来の目的をあえて無視すれば
何もない部屋にいるより物だらけの我が部屋
にいる方が楽しいと思うの。
一緒に飯を作って食事した後、映画でも観よ
うか…それともぼんやり音楽を聴く、いや
買ってきた本や雑誌もまだ読んでないわね…
みたいなそのときの気分に合った娯楽を余す
ことなく提供できる自信があるのね。
なんかそっちの方が楽しいというか楽に思え
てしまう自分なの。
上げ膳据え膳の温泉旅館に魅力がないと言え
ば嘘になるけど、そんなのは年に一度か二度
あれば十分だと思うし。
姉同様、若い頃から偏屈者を自称する自分と
しては、初めて訪れる彼女の部屋を見たとき
まず最初に気になるのが、どんな本を読んで
るのか、どんな音楽を聴いているかなのね。
清潔感なども大切なのだろうけど、何もない
部屋に唯一あるのが化粧品の類だけなら、
間違ってもその女性とは続かない自信がある
わ。それだけは今も昔も同じ。
勿論、本や音楽が偉いのではないよ。写真や
洋服が趣味だとかさ、何でもいいの。むしろ
自分が興味のないものがあれば、逆に興味が
沸いてくると思うのね。
なんか我ながら意味不明のことを言ってるわ。

昔、Fカップのサオリちゃんという女性がいて
(友人)ちょいとしたアイドルのように可愛い
女性なの。実際周りの男から随分とチヤホヤ
されていたし。
そのサオリちゃんから言われたことが「本に
お金を掛ける人はバカじゃないかと思う。そ
んな腹のたしにもならないことを」
なんかさぁ、異性として全く魅力を感じなか
ったのよ。彼女は給与の大半を飲み歩くこと
に散財してたけど、それが悪いではないのよ。
ただ自分的には女性以前に人として興味を持
てなかったのだわ。

自分の考え方が正しいとかそうじゃないの話
ではないのよ。人間それぞれだから。
毎回そうだけど、話を広げて収拾がつかない
こんな記事もさ、反省しないとダメね。
そんなココロにもないことを言ってみたりす
のだわ。

・・・・・・・・・・

[本日の一冊]

f:id:taffe0315:20170207170603j:plain

『破獄』吉村昭 新潮文庫

第36回読売文学賞受賞作品。
和製『プリズン・ブレイク』のような話。
実在の天才的脱獄犯(白鳥由栄)の半生と
それに関わる人間模様が淡々と語られており
イッキに読めるチカラ強い作品。
1985年にNHKでドラマ化もされています。
アーカーイブスにもあるそうだから、興味の
ある方は視聴可能です。主演は緒方拳…だっ
た記憶があるのですが(未確認)
尚、同著者には北海道における囚人たちによ
る開拓の実態を描いた『赤い人』もあり、こ
ちらもオススメです。

 

 

広告を非表示にする